パタパタぱふボックス
京都の「キッズいわきパフ」さんオリジナルの型はめ「パタパタぱふボックス」です。
本体上部がカットされ手を挟みにくい構造になっています。他にも子どもが遊ぶことを考えて作られています。
個人の方はもちろんですが、施設にもぜひお勧めしたいおもちゃです。
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昔ハンディキャップの子どもたちと関わっていたころ、追視をしない子と出会いました。
クーゲルバーンの玉を入れるけれど転がる様子を見ない。自分の手が何をしたか見なければ遊びにはなりません。
そんな時に遊んだのが上から木玉を入れると横から転がり出るおもちゃです。
初めは見ないけれど、少しずつ見るようになり、やがて追視の遊びを楽しむようになっていました。
シンプルな良いおもちゃでしたが、今は見当たりません。「パタパタぱふボックス」と共通しているのは木玉で遊ぶことです。木玉は球体なのでどんな持ち方をしても遊べます。
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2枚目の写真は本体と4種の形の積木です。球体・円柱・四角・三角の積木が3個ずつ入っています。
「10ヶ月のころ」
フタはまだ使いません。全部の種類の積木をただ入れたり出したりして遊びます。
5本の指を使って遊びたいこの時期、10ヶ月の子が驚くほど集中して遊びます。それは楽しいから。
手を使えることも楽しいのですが、上が開いていますから、自分の目で見ながら入れたり出したりできることも楽しいのです。
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「1歳のころ」
5本の指で遊んだ子どもたちの指は、つまむことができるようになっています。
その頃フタに穴が開いていることに気付き、形の積木を入れようとします(3枚目の写真)。
その時は木玉(球体の積木)だけにして他の積木は使いません。木玉だけにしても3個ありますので集中して遊びます。
1歳の子どもたちの遊びは、0歳の遊びの内容で少しの差が出ています。
円柱の積木ですぐに遊べる子もいれば、そうでない子もいます。でも木玉ならほとんどの子どもたちが楽しく遊ぶことができます。
誰でも楽しく遊べるように作られているおもちゃが、良いおもちゃなのではと思います。
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1歳2ヶ月くらいになったら円柱を出してみます(4枚目の写真)。これより早くても遅くても何の問題もありません。
初めは向かって左の形になるように積木を渡します。真ん中や右の形では入らないからです。斜めに入れても入りません。遊べるように手助けするのも大人の仕事です。
このおもちゃのもう一つ良い点はフタが左右に動くことです。形の積木を入れ終わったらフタを反対側に倒します。
するとまた積木がありますので、すぐに次の遊びが始まります。繰り返し遊ぶことで自然に集中します。
誰でも集中して遊べるように作られているおもちゃが良いおもちゃなのではと思います。
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1歳半くらいになったら四角を(5枚目の写真)、2歳前に三角を(6枚目の写真)出して遊びます。
四角はひし形に持ったり、辺を上に持ったりしなければ遊べます。
三角も同じで逆三角に持ったり、辺を上に持ったりしなければ遊べます。
一つの形だけで遊ぶ方法と形を増やして(球+円柱)遊ぶ方法がありますが、どちらでも良いと思います。
全部の形で遊べるようになったら全ての形を出して遊びます。その時に初めて円柱や三角が四角の枠に入ることが分かります(高さが同じ)。
教えるとつまらないので、子どもさんがいつか自分で見つけることをお勧めします。
本体は横に倒せば車庫に、グリムスやグラパットの木製人形のお家にもなります。想像を働かせると自由に楽しめるおもちゃです。
¥9,790