1歳は「つまむ」が出来るようになり、本格的に手を使って遊び始めます。すると0〜1歳までの1年間を、しっかりと遊んでいる子とそうでない子には少しの差がでています。

当たり前のことですから、あまり気にしないことだと思います。ここで大切なのは、周りの子と比べないことです。

今、楽しく遊べるおもちゃで遊び、その子自身の成長を喜びましょう。目に見える発達も大切ですが、目に見えない内面の発達はもっと大切です。

見える発達にばかり目がゆくと、ついつい周りの子と比べがちです。そうなると、子どもたちは遊びを楽しむことができません。

1歳は親子遊びが一番長い時期かもしれません。1人で遊んでいる時はそっと見守り、退屈そうな時は一緒に遊び、楽しい時間を過ごしましょう。

その積み重ねが、楽しく遊べる心と楽しく遊べる手を育てます。

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1歳の子が遊んでいるのを見ていると、車が降りてゆくのが不思議なようです。大人には坂道をくだるのは当たり前ですが、1歳の子にはそうではありません。

このおもちゃで集中して遊べるように、つまり、遊びの楽しさが分かるようになる子が多いです。

購入したら、お部屋の決まった場所に本体を置き、いつでも遊べるようにします。小さいころだけ、車は親が管理します。そのまま、10年、20年、大人になるまで遊び続けます。

お店が20年を過ぎたころから、部品を購入されるお客様が増えました。お子さんの時に購入された方が、お孫さんのために足りない部品を買いに来られるのです。

また、クリスマスの時期になると、遊びのエピソードを一番お伺いするおもちゃです。それだけ、大切にされ愛されている事が分かります。購入するときは高いのですが、しみじみと良いおもちゃだなと思います。

このおもちゃのように、誰でも集中して遊ぶおもちゃは、そんなに多くはありません。では、このおもちゃで誰でも100%遊ぶかといえば、やはりそうではありません。

わずかに遊ばない子もいます。なので、このおもちゃにも「ANNEの遊び方通信」をお付けしています。

以前、1歳のお誕生日に「シロフォン付き玉の塔」を購入された方が、2歳のおもちゃを選びに来られました。その時『1年間遊ばず、今になって狂ったように遊んでいます』とお話しされました。

普通は1年も遊ばなければ他のお子さんと比べてしまうのですが、よく辛抱強く待たれたなと思いました。

購入される方には「1歳〜2歳のどこかで集中して遊びます」とお話しますが、その言葉を信じて、お子さんが遊ぶのを待って下さったそうです。ありがたいなと思いました。このおもちゃも同じです。

1歳のころに遊んでほしいのが追視と指を使う遊びです。このおもちゃにはどちらも入っている要素です。いつも思うのですが、子どもたちは自分に必要な遊びが大好きです。

小学生になって、本を読むときに首が動く子が増えてきたそうです。スマホの影響もあるのか、追視ができていないのです。

なので1歳のこの時期は、横に動く追視のおもちゃでたくさん遊んでほしいなと思います。

また、1歳になって親指と人差し指でつまめるようになった子どもたちは、指を使う遊びも大好きです。車をつまんで離す、そして見る、音を聞く。

その単調な遊びの中に子どもたちの好きな物が詰まっています。ベックのおもちゃにはあって、他のメーカーには無いものです。

時には小さな子どもたちの方が、本質を見抜く力を持っているのかもしれません。わたしは、このおもちゃを子どもたちに届けたくて、おもちゃ屋になったようなものです。


品　　番：72
メーカー：ドイツ　ベック社製
サイズ等：幅42×高27cm
年　　齢 : 1歳〜大人